これは坂井三郎さんの本を読んで、
なかに書いてあったことです。
優秀な視力のために、私は日頃から眼を愛護して、
夜ふかしや深酒のような、目に悪い影響を
与えるようなことは一切避けるように
努めた。いやしくも自分の不注意不節制
によって視力を低下させるというような
ことは絶対ないよう心がけた。私は
毎朝起きるとすぐ、まず緑色のものを
数分間じっと見つめた。たとえば
窓の外の芝生とか、樹木とか、野菜畑とか、
麦畑とか、何でも緑色のものをじっと見つめた。
略
そのうえ特に遠目を利かす訓練としては、
山の境界線にある松の木の恰好を細かい
枝ぶりに至るまで見てとろうとしたり、
また、街を歩いていても、遠くに見える
看板の字を読み取ることを練習した。
本を読む場合でも、絶対に悪い姿勢に
ならないように気を付けた。それは
近眼になることを恐れたからである。
また毎日の昼休みには、青空を仰いで、
昼間の星を探した。初めのうちは、なかなか
見つからなかったけれども、練習を積むに
従って次第に楽に見えるようになった。
昼間、やっと見える星を一つ見つけて、
すぐその星から眼を放して、再びその星を
パッとつかまえる訓練を一生懸命やった。
空中戦ではどちらが先に相手の
飛行機を見つけるかで、
有利な立場、場合によっては
即、生死に係るということ
だったようです。
生死をかければ、
みんな視力はよくなりますね。